【屋根修理シリーズ②】瓦屋根とスレート屋根の修繕ポイント

【屋根修理シリーズ②】瓦屋根とスレート屋根の修繕ポイント

 

屋根修理と一口に言っても、屋根の素材によって修繕方法や注意点は大きく異なります。

特に日本の住宅で多く見られるのが「瓦屋根」と「スレート屋根」。

どちらも優れた特徴を持ちますが、劣化のサインや修理のタイミングを見逃すと、

雨漏りや内部腐食などのトラブルに発展することもあります。

 

ここでは、それぞれの屋根に適した修繕方法と、チェックしておきたいポイントを詳しく解説します。 

 

■ 瓦屋根の修理方法と注意点 

 

瓦屋根は重厚感があり、耐久性にも優れた屋根材です。

正しくメンテナンスを行えば、50年以上持つことも珍しくありません。

しかし、地震や台風などの自然災害で瓦がズレたり、漆喰(しっくい)が劣化したりすることが多く、

定期的な点検と補修が欠かせません。 

 

主な修理内容は以下のとおりです。 

・割れた瓦の差し替え 

・棟瓦(屋根の頂上部分)の積み直しやズレ補修 

・漆喰の塗り直し 

・瓦のズレや浮きの再固定 

 

特に漆喰の劣化を放置すると、瓦の下にある防水層に雨水が入り込み、

内部の木材が腐食するリスクがあります。

また、強風で瓦が飛散すると近隣への被害にもつながる恐れがあります。 

瓦屋根は10年に1度の定期点検を目安に、早めの修繕を行うことが大切です。 

 

■ スレート屋根の修理方法と劣化のサイン 

 

スレート屋根(コロニアル屋根)は軽量でデザイン性が高く、多くの住宅で採用されています。

ただし、瓦に比べて薄く、経年劣化によるひび割れや反り、塗膜の剥がれが起こりやすいという特徴があります。

見た目以上に内部が傷んでいるケースもあるため、定期的な点検が欠かせません。 

 

主な修理内容は次のとおりです。 

・割れたスレート板の差し替え 

・コーキングによるひび補修 

・下地(ルーフィング/防水シート)の交換 

 

スレートは表面の劣化が軽度でも、下地の防水層が傷んでいると雨漏りの原因になります。

最近ではドローン点検や屋根裏からの調査によって、外からは見えない部分の状態を確認することも増えています。

見た目で判断せず、専門業者による診断を受けることが重要です。 

 

■ 修理は早めが肝心!費用を抑えるコツ 

 

屋根修理は「気づいたときが最適なタイミング」です。

放置すればするほど被害が広がり、結果的に部分修理ではなく全面葺き替えが必要になるケースもあります。 

例えば瓦のズレを放置したことで雨漏りが発生し、天井や壁紙の張り替えまで必要になる例も少なくありません。 

 

早期発見・早期修繕を行うことで、費用を抑えながら住まいの寿命を延ばすことができます。

日常的に屋根の状態を確認するのは難しいですが、

外壁塗装や雨樋清掃のタイミングで一緒に点検を依頼するのもおすすめです。 

 

■まとめ

 

屋根は住まいを雨風から守る「最前線」です。

瓦屋根もスレート屋根も、適切な修繕とメンテナンスを行うことで、美観と機能を長く維持できます。 

屋根のひびやズレ、雨漏りなどが気になる方は、ぜひ一度専門業者に点検を依頼してみましょう。

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